INTERVIEW 01
経済合理性を考え、
お客様の立場からベストな答えを導き出す
土壌環境ソリューション部 西日本営業所 所長
Chapter 01
私は大学当時、水質浄化を研究していました。川や湖の水質環境の改善や、水中の殺菌技術がメインテーマでした。大学時代に学んだ環境科学の知識を活かそうと土壌汚染の調査・コンサルティング会社に入社。主に現場管理を担当していたのですが、前職では調査までが業務範疇でした。調査後の“浄化対策”にも携わってみたいと考えていたところ、ビックサイトで開催された「環境展」でバイオ浄化技術に強みを持つエコサイクルの存在を知りました。大学時代に微生物を扱っていたため、「面白そうな会社だ」と興味を持ち、転職を決めました。
施工・現場管理ではなく営業として働くことを決めたのは、施工管理の経験で得た知識を活かしてお客様と直接関わる仕事がしたいと考えたからです。土壌汚染問題を抱えるメーカー、ゼネコン、不動産、金融機関などを対象に、経済的にもメリットの大きい土壌調査および対策方法をご提案しています。
Chapter 02
エコサイクルは技術を強みにしている会社です。モノを販売する営業ではなく、お客様の悩みを解決するために、どの技術の組み合わせが最適かを考える「技術営業」という側面が強い仕事だと思っています。通常の土壌汚染対策工事は大型重機で作業をするため、工場の稼働を止めなければいけません。一方、当社が強みをもつ原位置浄化技術は、小さな機械で井戸を掘り浄化剤を注入することが可能なため、工場の操業を止めることなく、低コストで実施することができます。そのため、お客様にとってメリットが大きい施工方法です。
お客様のニーズはさまざまです。「すぐに土壌汚染を解消したい」というスピード重視の方や、「将来的な土地の売却を見据えて少しずつ進めたい」といったコスト重視の方もいらっしゃいます。こうしたお客様のニーズをくみ取りながら、最適な方法をプランニングしてご提案するのが、私たち営業の役割です。
土壌汚染は、お客様の企業価値に影響を与えるセンシティブな問題です。それゆえことに当たる際には、利害関係者や周辺住民の意向、それぞれの立場を踏まえながら徹底したヒアリングを行い、現状把握し提案するように心掛けています。
Chapter 03
土地取引に絡んだ土壌浄化案件が出てくる場合、土壌汚染対策の費用が高くなりすぎると売却が難しくなることがあります。そんなときは、すべての土を外部に運び出して浄化する必要があるのか、それとも汚染を現場に完全に封じ込めることで解決できるかを検討します。
お客様がメーカーの場合には、地域住民やステークホルダーへの情報開示によってこれまでの調査状況などを確認し、何をどこから対応するのがベストかをご提案するなど、常にお客様の立場から物事を組み立てていきます。
印象に残っているのは、当社を含めて4社でコンペになった土壌浄化の案件のことです。法律に基づく調査から一歩踏み込んでより詳細に調べたところ、浄化には当初想定した以上の工数と金額がかかることが分かりました。そのことを包み隠さず先方にお話しし、かなり汚染されてはいるが当社の技術であれば浄化を保証できる旨をお伝えしたところ、「プラス面・マイナス面の両方をきちんと説明してくれて、信頼できると感じた」とお褒めいただき、当社を選択してくださいました。こうした言葉をいただけたとき、技術営業のやりがいを強く感じます。今後も、さらに皆様のお役に立てるよう、経験と実績を増やしていきたいです。また、さまざまな事例を共有し合いながら、エコサイクルのレベルアップに貢献していきたいです。